忍者ブログ
ウベルリがゲーム日記やらSSやらのために解説したブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

小説の続きだぜ~

正月中に大まかな筋は考えてたけどその筋を埋める部分は行き当たりばったりというね・・・
おかげで一日潰れた( ゚∀゚)<アハハハハハハハハ!!


ガーディアンズ・レポート第7話
政争・疑惑・護衛・・・そしてビリー
-----------------------------------------------------------------------------

惑星ニューデイズ

霊峰であるオウトク山を越えた先、オウトク山の影になって、シティからは決して見えることの無い場所にある、小さな小島。
いくつかの木造住宅がまばらに建っているだけであり、この島の存在を知る人の中でも、その住宅が何のためにあるのか、どれだけの人が住んでいるかを知っているものは少ない。

リトー隔離地区

この島の実態を知るものの間ではそう呼ばれていた。
隔離地区の名のとおり、ここは巨大な組織であるグラール教団内部の、派閥闘争、政治的抗争に敗れ、失脚した者達を隔離するためだけの小島である。
木造住宅は全て、『元』教団幹部や、捕らえられたタカ派達を幽閉するためだけにあるのである。

-----------------------------------------------------------------------------

リトー隔離地区・とある一室・・・

カリカリカリカリ・・・
「おのれ、ルツめ・・・ワシの邪魔を・・・
 それにあの小僧・・・確かイーサンとか呼ばれておったな・・・」

高い格子窓から差し込む月の光に目を向けながら、部屋の主は今日も爪を噛みつつ恨みつらみを呟いていた。
何度と無く噛みしがんだ爪からは血が流れるが、そんなこと今更気にしてなどいない。

教団の名家の長であり、一派閥を率いて教団内で強大な権力を振るっていた自分が何故こんなところへ・・・

「おのれおのれおのれおのれおのれぇぃっ!」

抑えきれぬイライラを発散させるために、部屋の主は近くの花瓶を掴み、壁へ向かって振り上げる。

ドオォォンッ!!

ちょうど花瓶を投げつけようとした瞬間、まさにその壁が突如、外からの爆発によって吹き飛ばされる!

「な、なんじゃ、一体・・・」

爆破の衝撃に吹き飛ばされ、尻餅をついた部屋の主は、突然の出来事に目を丸くしている。

そして、大きく開いた壁の穴から、教団の仮面を着けた男達がゾロゾロと部屋に入ってくる。

「お、お前らは・・・」
「お迎えに上がりました。さぁ、 こちらへ・・・」

-----------------------------------------------------------------------------

数日後・・・

ガーディアンズ・コロニー
総裁執務室

ガーディアンズ最高権力者・ダルガン総裁の執務室に、情報部の女性型キャスト・ルゥが書類を持って入ってくる。

「総裁、モトゥブ支部のルゥから、先日の麻薬組織のボスが狙撃された件の調査結果が出ております」

そう言って総裁に手渡した書類には、先日、ソード達が手入れに入った、麻薬組織のボスが、アジトの近くで、数名の護衛含め、射殺されていた件についての調査結果が纏められていた。

といっても、犯人を見つけたわけでもなく、精々以下の三つが分かった程度ではあるが・・・

・フォトンの着弾痕から、狙撃に使われたのはライフルではなく長弓

・手持ちの麻薬等は誰の手にも渡っていない

・殺害された場所から1kmほど離れた崖の上に何者かが居た痕跡が発見された


「ふむ・・・1キロ先の崖の上となると、実際には2キロ近くはある、か・・・ヒューマンやニューマンでは、こういう真似は出来ないだろうな。例の単独犯、か?」
「ヒューマンが2キロメートルを狙撃したという競技記録があるにはありますが、99.45%の確率で、
 キャストであると思われます。
 別組織に雇われた殺し屋であれば、証としてリーダーの身体の一部を持ち替えるという事も過去に
 何度かありましたが、その様子もありません。
 また、狙撃ポイント及び、周辺数キロも調査しましたが、狙撃ポイント以外にヒトが居た痕跡は発見されませんでした。
 以上のことから、いずれの組織にも属さない、キャストによる単独犯であると推測されます」
「うむ、ご苦労だった。
 引き続き、モトゥブ支部での調査を続けてくれ」

ルゥの報告を受け、総裁は一息つく。

実はこういうローグスのリーダーが狙撃される件、今回だけではなく、何年も前から、極稀に発生しているのである。
今回の報告も、今まで判明している事柄を再確認しただけに過ぎない。

「了解しました。
 それと昨日、教団施設内で自爆テロが発生した件について、グラール教団のイズマ・ルツ星霊主長から護衛の要請が来ております。 あらゆるセンサーを備えた施設内で、星霊主の一人が殺害された以上、人の手による護衛が欲しいとのことです」
「自爆テロか・・・確か、数日前にも教団施設へのテロがあったな。場所はリトー地区・・・護衛依頼は本物だろうが、少しきな臭いな」
「はい。公式には認めておりませんが、リトー地区は通称隔離地区と呼ばれ、失脚した政敵や過激派達の隔離場所だという情報があります。その件に関して、教団の発表では、警衛師以外の人的被害は出ていないとのことですが」
「隔離地区に入れられた何者か、を連れ出した可能性があるな・・・
 よし、何人かを『教団関係者の護衛』に向かわせよう。人選はネーヴ先生に任せるとしよう」
「分かりました。早速ネーヴ先生にお伝えして参ります」

そう言ってルゥは一礼し、総裁室から出て行った。ネーヴのもとへと向かうのだろう。

「最近教団内で失脚し、尚且つテロじみた方法で助けが来るほどの権力、派閥の持ち主・・・
 更に手段の分からぬ自爆テロ・・・厄介なことにならねば良いのだが」

-----------------------------------------------------------------------------

更に数日後・・・

ガーディアンズ・コロニー
某スポーツジム

クライズシティの某所に存在するスポーツジムにて、ソード、翠泉、コウセイの三人がせっせと有酸素運動に取り組んでいた。

実際は復帰したとはいえまだまだ身体が鈍っている翠泉の訓練がメインであるが。

「ダメ、もうリタイヤ・・・ビリーズ・○ートキャンプ1時間はキツイわ・・・
 そういえば二人とも、今日のニュース見た?」

一足先にリタイアした翠泉は、近くに置かれているロングチェアに座り、冊子に並んだ新聞を一冊掴み取る。

「お前な、真っ先にリタイヤしといて・・・世間話振るなよな、ゼハー。んで、なんだっけ?」
「確か、ニューデイズで、教団の、関係者を狙った、自爆テロが、多発してるとか・・・だめだ、喋る余裕無い」

必死な二人は翠泉の振りにも答える余裕は無いようだ。
適当にあしらうとせっせとビリーに釘付けである。
このビリー○・ブートキャンプ、実に効率的に身体を鍛えることが出来るという触れ込みで、半年ほど前に大ブームを巻き起こし、個人ではもちろんスポーツジム等にも導入されているのである。

だが、この○ーズ・ブートキャンプ、一般人が運動目的で軽くこなせるほどハードなものでは無かったのである。そのハードさに、復帰したばかりの翠泉は着いていけずに、ロングチェアに横になる。
元々フォース系であり、そこまで体力に自信があるわけでも無い。

「はぁ、疲れた・・・もうちょっと段階的にやる、とか無いのかしら?
 いきなりこれじゃ無理だわ・・・」

と椅子に寝転がってへばっている翠泉の耳に、何者かの声が突如入り込んできた。
「いかんのぅ、そんな体力じゃこの先やっていけんぞ」

サワッ

「うひゃぁ!?」

ビ○ー後とは思えぬ超反応で椅子から飛び起き、翠泉は周囲を見回すが、視界には誰もいない・・・
だけど確かに・・・

「どうした翠泉?」

と、そこへ翠泉の素っ頓狂な声を聞いたソードが何事かと寄って来た。
コウセイはその場で力尽きて汗で出来た水溜りにダイブしてしまっている。ソードも足がふらついている。

「だ、誰が服の下に手差し込んでお腹撫でてった・・・」
「んなっ!?翠泉なんぞにチカンする奴がいるとは・・・ゲホォ

余計な一言を付け加えたソードの鳩尾に翠泉の拳が突き刺さる。
既にふらふらだったソードは数歩後ずさり、そのまま仰向けにダウンしてしまう。

「なんじゃ、お前さんもバテとるのか?三人揃って体力ないのぉ」

そのソードを上から覗き込む人物。
白ひげを蓄えた老キャストは・・・

「ネーヴ先生!?」
「てことは私のお腹撫でたのも先生!?」

突如現れた痴漢、ことガーディアンズ訓練校の校長、ルカイム・ネーヴその人であった。

「何?復帰祝いにセクハラに来たんですか?」
「全くですよ、こんな貧乳にセクハラするなんて割りにあわな・・・イテッ」
「ホーホッホッホ、ありゃコンディションチェックじゃといつも言うておるじゃろうが。
 大分鈍っておるようじゃな、もっと鍛えないといかんぞ。
 それにな、長身スレンダーというのも中々良いもんじゃ。ホーホッホッホ」
「力説してるんじゃなぁい!」
「とりあえずコウセイ起こしてきます・・・」
「いきなりビ○ーは感心せんのぅ、まずは身体を慣らす意味でストレッ○体操にしておくべきじゃな」

--------------------------------------------------

バテているコウセイを引きずり起こし、水を飲ませて落ち着いた所で、三人とネーヴは場所を移動し、ホールにある喫茶スペースの丸テーブルを囲んで座っていた。

「いかんのぉ、コウセイにソード。
 お前さんら前衛と中衛がしっかり後衛を守ってやらんでどうする」
「まさかこんなところでセクハラしてくるジジイがいるとは思いませんよ」
「ゼーハー・・・ゼーハー・・・」
「大丈夫?はい、酸素チューブ」
「あぁ、ありがとう・・・シュコーシュコーシュコーシュコーシュコー・・・」

こりゃ今日はコウセイはダメだな・・・
未だ警戒してちょっと距離を置いている翠泉も置いておいて、ソードは自分が話を進めるしかないのか、と暗澹たる気分になっていった。

「そうも言ってられんじゃろう。自爆テロなんてのが横行しとるようではな」

自爆テロ

その言葉を聞いてソードはハッとする。
そうだ、現在は教団関係者だけが狙われている、ニューデイズの自爆テロだが、それがコロニー内では起こらないという保証はないのだ。

そして、ソードは新聞を見ていないので知らないことなのだが、この自爆テロ、複数のセンサーを越えなければ入れない、教団深部でも起こっているのだ。
どのように爆発物を隠し持ったのか・・・
この事件の大きな謎として、ニュースでも盛んに推測が交わされている。

「・・・今日は何の用なんですか?まさか本当に翠泉の腹を撫でに来ただけじゃないでしょうね?」
「もう少しで控えめな丘に辿り着くところだったんじゃがのぅ、反応速度は大したもんじゃ。
 いや翠泉よ、武器は取り出さなくて良いぞ。実は今回の自爆テロに関して、教団のイズマ・ルツ星霊主長から、教団幹部の護衛依頼が来ておってな、その人選を任されたのじゃよ。
 既に何人か選んでおって、お前さん達が最後になったのじゃが、その任務に就かせようと思っての」
「シュコーシュコーシュコーシュコー・・・!?」(驚きを表している)
「ハァ!?
 そんな大事な任務なら、ちゃんと告知してくださいよ、なんで口頭なんですか!」
「翠泉が復帰したじゃろう?どれほど鈍っておるのか見に来たついでじゃよ。二人がおったんで手間が省けたわい。
 それで任務じゃが、二日後、ニューデイズに向かうことになっておる。頼んだぞ」
「・・・シュコーシュコーシュコーシュコー・・・」(唖然)

それだけ伝えると、ネーヴはさっさと席を立ち、ジムを出て行ってしまった。
残されたソードも翠泉も、急な任務にさすがに戸惑いを隠せない。

『ガーディアンズはいつでも緊急事態』とはよく言ったもので、しかし教団幹部の護衛チームなど、普通なら復帰直後の翠泉を加えて就くような任務では無い。

「なんて突然なんだ、先生・・・仕方ない、今日はもう切り上げようぜ。
 昼飯食いに行こう。それから任務の準備だ」
「シュコーシュコーシュコーシュコー・・・」(同意している)
「そうね、もしかしたら結構長引くかも。自爆テロ、確かまだ手口が明らかになってない筈なのよ」
「護衛か、確かにいつ終わるか分からんな。とりあえず、行こうぜ」
「シュコーシュコーシュコーシュコーシュコー・・・」
「お前はいつまでバテてるんだよ!」

未だに酸素チューブを手放せないコウセイを引っ張って、ソードは更衣室へと向かう。


手口の分からぬ自爆テロ、この事件から、更に大きな波へと派生していくことになるとは、この時誰も予想できてなどいなかった・・・

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[06/11 アロセールの人]
[05/13 ソード]
[05/13 名乗るほどの者では(ry]
[04/30 ソード]
[04/30 しゃち]
最新TB
プロフィール
HN:
ウベルリ@ソード
性別:
男性
職業:
社会人
趣味:
特定アジア|∀・)カンサツ
自己紹介:
PSUはW2、ROはForsety鯖でプレイ中だぜ☆

生粋のニューマンスキー・ソードのプレイ日記とか生日記とか小説とかつらつら乗っけてます(`・ω・´)
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析

Copyright © [ 徒然なるままになんちゃら ] All rights reserved.
Special Template : Design up blog and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]