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ガーディアン・ソードの視点から見たPSU小説1話書き終えたよ。
こういうの好きでない人のために続きは↓へ~
多くの支部勤務の機動警備部のガーディアンで賑わうパルム、ホルテスシティのガーディアンズ支部に、その二人はいた。
「さて、昨日はキツいミッションだったから、今日は楽に行きたいな」
支部に設置された端末を覗きながら、緑の髪をしたニューマンがぼやく。
その顔には疲れが滲み出ており、余程過酷な仕事を終えてきたことを伺わせる。
「何を言ってるんだ、GRMの子会社からの依頼だから、払いは良かっただろう。
楽に越したことは無いが、報酬を渋られるような依頼は御免被りたいね」
パートナーらしきヒューマンの青年が実入りという現実的な観点で緑の髪のニューマンを嗜める。
企業からの依頼というのは、対面や信用という点から報酬の払いに関してはしっかりしている。
「だからってよコウセイ・・・パルムの美しい平原で重役接待っつってガーディアン100人単位で投入して周辺警護なんかやらせるか普通・・・ただでさえSEEDのせいで人手が足りてないっていうのにさ」
【SEED】
三つの惑星と一つの恒星から成る【グラール太陽系】に突如現れた災厄
宇宙の何処から飛来し、大地と生物を侵食するこの【SEED】の出現により、各惑星は多大な被害を
受けたが、太陽系に存在していた旧文明の遺産【封印装置】により、現在はその数を大幅に減らしている。
だが、数こそ減りはしたものの、その脅威は今も続いているのである。
三惑星各所に支部を設け、独自のスペースコロニーを持つ太陽系最大の警備会社「ガーディアンズ」は、SEED襲来を受け、これまでの申請から審査を行い、受理された依頼に対して、ガーディアンを
派遣するというこれまでの依頼形式を変更。
審査を極力廃し、支部やガーディアンが個別に持つ端末等から、依頼を選択し、ガーディアン独自の判断で依頼を受けることが出来るようになった。
これにより、凶暴化した原生生物の駆逐や、僻地の依頼等に迅速に対応出切るようになり、高い効果を上げている。
だが、先ほどのコウセイの言の通り、このシステムの不備として、報酬相場が半ば崩壊し、報酬で仕事を選ぶガーディアンが増えるという弊害も発生していた。
「まぁぼやくなソード。お陰で消耗品の補充をしても大きなプラスだ。ここしばらくSEED被害が無いか
らあぁいう大規模なことが出来るんだろう。
平和な証拠だ」
水色のサングラスを直しながら、コウセイは端末を操作する。
通常、百人単位の大規模な依頼となると支部レベルでは判断しきれず、本部に判断を任せるもの
だが、それが受理されたということが、ここ最近の平穏さを表しているともいえる。
「ま、平和なのが一番なんだけどな・・・そろそろコロニーに帰らないとあいつがうるさ・・・」
緑の髪のニューマン・ソードが端末を眺めながらぼやきを続けるが、それも途中で止まる。
一つの依頼が目に付き、途端に真剣な顔つきになる。
「おい、コウセイ・・・この依頼、見てみろ」
ソードが真剣に見ている依頼内容を、コウセイも端末を操作し、確認する
【ホルテスシティ東大学生物研究室から緊急依頼
生物研究用に捕獲した原生生物の【ポルティ】が逃亡・全て捕まえて欲しい】
「原生生物が逃げ出したか。まさかSEEDに侵食されて凶暴化したやつじゃないだろうが・・・
ポルティくらい、近くの太陽系警察にでも頼めばいいと思うが」
「行かない訳にはいかないだろ。お偉いさんの護衛だけがガーディアンの仕事じゃない、ってな」
コウセイが依頼を確認したのを見たソードは、コウセイの承諾を待たず、その依頼を受ける。
依頼を受けたソードと、パーティを組んでいるコウセイの携帯端末に自動的に情報が送信される。
場所は支部からはそう離れていない。この距離だとフライヤーの使用許可は下りないため、必然的に現場まで歩き、もしくは地下鉄、エアーバス等の公共交通機関を使うことになる。
「何してんだよコウセイ!ここからは一時間はかかるんだぜ、モタモタするなよ」
受信した内容を確認しているうちに、既にソードは出口に向けて歩き出している。
せっかちな相棒に、ため息を一つ付き、コウセイはソードを追って走り出す。
グラールの人々を助け、人々を守護する。
それが【ガーディアンズ】である
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=第一話・守護者の軌跡(時たまはずれ有り)-=-=-=-=-=-=-=-=-=
初夏の日差しが、キャンパスの道脇にある木々に差し込み、街特有の熱い風が木の葉を揺らす。
「待て!このポルティめ!」
その初夏の爽やかな風と、木の葉の揺れる音が奏でる穏やかな空気をを、一人のガーディアンの走る無骨な足音と怒声が台無しにして行く。
走っているガーディアン、ソードは汗を撒き散らしながら、網を担いでひたすらに走る。
彼の先を走るのは、パルム全域の草原地帯に生息する小型の原生生物、ポルティである。
大きなものでも1mを超えることの無いこの小型生物は、通常ありえない素早さでキャンパス内を走り回り、飛び跳ね、追っ手の追跡から逃げ続けていた。
小型生物故に足が短く、走っても人より遅いと簡単に予想できる生物が、何故ここまで俊敏に動けるのか。
ソードは依頼主である学長を思い出し、イライラを募らせる・・・
「あのじじぃ・・・何が「生物研究の一環で強化した」だ!ポルティを強化してこれだけ早く動くなんて、
殆ど生物兵器化じゃねぇかよ!それの尻拭いを俺たちに依頼しやがってぇぇぇ!」
そう、逃げ出したポルティとは、身体能力を強化され、檻を破って逃げ出した、いわば【スーパーポルティ】達だったのだ。
一般人でも捕獲道具とある程度の装備があれば楽に捕まえられる、と言われる最弱の原生生物は、いまや一般人では太刀打ちできない生物となり、大学内部を駆け巡っているのである。
もはや自分たちでは手に負えないと判断した大学がガーディアンズに全頭捕獲を依頼したのだった。
これもまたソードがいらいらしている理由なのだが、あくまで依頼は「全頭捕獲」なのである。
ここまで手に負えなくなってしまったのならいっそ処分も考えるべきでは、と二人は持ちかけたのだが、あっさりと却下されてしまった。
何故なら、この大学は、生物捕獲と自然保護の法で規定されている数以上の原生生物を捕まえて研究していたのだ。
原生生物を処分するとなると、ガーディアンとしては戦闘を行わざるを得ない。
「交戦記録を残して数がバレたく無いだなんて・・・知るかぁ!」
ソードが依頼主に対する怒りを力に変換し、限界を超えた瞬発力を発揮して、超スピードポルティを補足し、渾身の力で網を振るう。
ブォン!
網が風を切り、完全に補足されたポルティが網に包まれる。
同時に網に仕込まれたナノトランサーから、捕縛用のロープが放たれ、ポルティの全身を一瞬にして縛りつける。
この網を使って、コウセイと手分けして、一匹一匹捕獲しているのである。
「ぜぇ、はぁ・・・こちらガーディアンのソード。ポルティ一匹捕まえたぞ。これで何匹だ?」
「こちら監視ルーム。今の【ハイスピードポルティ】で最後だ。コウセイからも先ほど最強の戦士【サイクロンポルティ】を捕獲したとの連絡を受けた。
ご苦労、終了だ」
汗をぬぐいながら報告するソードに対し、淡々と現状を伝える監視ルームの職員。
この温度差にまた少しイラつきながらも、全てのポルティを捕まえたことに対する安堵から、大きなため息をつく。
後はコウセイと合流して、報酬をいただいて終了だ。
過酷なミッションだった・・・
校舎前でコウセイと落ち合うことにし、
近くの自動販売機からコルトバジュースを買って飲みながら校舎に向かうと、視界の先に目に付く青い男が一人。
コウセイだ。
だが、向こうも余程過激だったのか、顔中あざだらけである。目のくぼみは黒ずんでおり、もはや漫画の世界の領域だ。
「お、おいどうしたコウセイ。その青あざ・・・」
相棒のあまりの惨状にさすがに驚きを隠せないソードが訪ねると、
コウセイは疲れ果てた老人の表情で、彼方を向いてため息をつく。
「あぁ・・・こっちは肉体派のポルティが多くてな・・・どういった人生送ってきたかは知らんが、【平原の赤い雨】と呼ばれる隻眼のポルティがいてな。
群れのリーダーだったらしく、数で圧倒されたんだ」
「どこぞのギャングみたいな名前だな・・・どういう基準で識別名付けてるんだこの大学」
「最後の敵は【最強の戦士】サイクロンポルティでな。全長1mを超える超大型ポルティだった
こいつは、拳から波動を放ってきて、それが顔に直撃したんだ。目の青あざはそれで、な」
どうやらソード以上に過酷だったらしい、しっかり歩いているつもりのようだが、コウセイは既に足元がふらついている。
ガーディアンズには、危機レベルが設定されており、レベルが上がらないと、
たとえ回復目的であってもテクニックの仕様許可が下りないため、回復クテクニック【レスタ】で治すことも出来ない。
「ま、とっとと報酬もらって帰ろうぜ・・・明日中にコロニーに戻りたいしな」
「同感だ・・・できればもうこの大学には関わりたくない。
コロニーに用事でもあるのか?」
「あぁ、俺の親父がコロニーの外装整備してるの知ってるだろ?
仕事ぶりと人柄を買われたのと、年のせいか、今度総務部長に抜擢されてな。その祝いをするんだ」
「めでたいことじゃないか。なら尚更もらうものもらって早くスペースポートへ行こう」
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ホルテスシティ・ガーディアンズ支部にて、ミッションの終了と報告を済ませた二人は、
PPTスペースポートからシャトルに乗るため、中央地区へ移動しようとしていた。
と、そこで一人の女性ガーディアンとすれ違う。
「お、ライアじゃないか。久しぶ・・・!」
ソードが声をかけた瞬間、最後まで言い切ることが出来なくなる!
すさまじい握力で頭をつかまれ、ギリギリと音を立てて、片手で吊り上げられるソード。
足をばたつかせて女性ガーディアン・ライア=マルチネスの手を解き解そうと必死に手をつかむが、
全く動く気配が無い。
それどころか余計に力が込められ、嫌な音が辺りに響く。
「ラ・イ・ア・さ・ん、だろ?
お前はいつから指導教官を呼び捨てに出来るほど偉くなったんだ?えぇ!」
「イタタタタタタタタ!指導教官っても何年前の話だと思ってるんだよ!俺はもう一人前のガーディアンだってーの!」
「なら尚更先輩ガーディアンに敬意を払うくらい、し・ろ・よ!」
ギリギリギリギリギリ
「ちょ、放してくれないとそれどころじゃ」
「ラ、ライアさん、そこまでにしておいた方が」
ミシミシミシ
「イヤー怖いー!ミシミシ言ってるぅぅぅ!
ごめんなさいライアさん!ビーストの女は世界一ィ!!」
「さん」付けだけでなく、そこまで言ってようやくソードは開放された。
もちろん単純に手を放しただけなので、そのまま落とされてソードはしりもちをつく。
さすがに心配になったか、顔を押さえてうずくまるソードをコウセイが助け起こす。
「大丈夫か?ソード」
「痛てて・・・顔が変形してるんじゃないだろうな」
「後で医者に行っておけ。
それより、ライアさんはどうしてここに?」
「あたしは研修だよ・・・こないだ査定入って、射撃技能にケチ付けられちまってさ。
明日一日ここでみっちり射撃訓練さ。重火器なら得意なんだけどねぇ」
「そりゃ、重火器ならゴーグルで照準補正が働くからだろ・・・」
ライアのぼやきに、先ほどの逆襲とばかりにソードが嫌味を言う。
「何か言ったかい?」
「いえ、俺は何も言ってません」
だが聞かれてまたアイアンクローも嫌なのか、何も言っていないふりで誤魔化した。
「では、俺たちはこれからコロニーに帰るところなので、ここでお別れですね」
「あぁ、がんばんなよ、二人とも」
そこにコウセイが割って入り、間を取り繕ってひとまずこの場から撤収する。
ライアと分かれた後、二人は再び中央地区へと向かって歩き出す。
「まったく、ひどい目にあったぜ・・・いつか見返してやる」
「あんまりライアさんを怒らせるなよソード。彼女が怒ったときの恐ろしさは良く知ってるだろう」
「さん付けしなかったくらいでアイアンクローとはな・・・射撃研修がよっぽど面倒なんだな。俺は配属
直後にしか受けたこと無いから忘れちまったよ」
「さて、よっぽど厳しい査定だったか、単に腕の問題なのか・・・銃を必要としないほど接近戦に長けた人ではあるけどね」
しきりに顔の骨格を気にするソードと、顔に青あざ浮かべたコウセイは、スペースポートへの途中の出店からコルトバサンドを購入し、シャトルで食べるためにナノトランサーにしまいこむ。
パルムからコロニーまではシャトルで約半日。今日の疲れを癒すには最適な時間だ。
人々を守護するガーディアンズとは言っても、ドラマのようには行かないのである。たまには理不尽な仕事もあるけど、
だからこそ面白い。
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やっと1話書き終わったー(´Д`;
前々からちょいちょい書こうかなとは思ってたんだけど、中々書く時間が無かったから、今日のメンテの間に一気に書いちゃったw
ペースはちょっと長いかもしれないけど、これからも書いてくつもりなので、気が向いたら見てやってください。
やっぱりポルティかわいいですよね ´ー`)
パノンの次にかわいいです
ライアの突然の登場とコルトバジュースのコラボレーションが絶妙にマッチしておもしろいw
結構おくが深そうで続きに期待です~♪
それにしても、小説書くのうまいですね
日本語がきれいです><私時々乱れるアルヨ
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生粋のニューマンスキー・ソードのプレイ日記とか生日記とか小説とかつらつら乗っけてます(`・ω・´)